概要Pannoramic‑Xは、軟X線マイクロCTを用いたスキャナーで、全FFPEブロック、マクロブロックおよび大型標本の超高解像度3D撮像を可能にします。DVREAL 3D Imagingにより、切片作製を行わずに仮想切片・仮想染色と定量的バイオマーカー解析をサポートし、試料の完全性を保持します。
機能とワークフローCT Controlおよび統合ソフトウェア群(3DView、PatternQuant、NuclearQuant)と共に納入され、体積再構成、AI駆動の画像処理、および定量的バイオマーカー評価を提供します。デジタル病理環境への統合が可能で、DICOM、MRXS、RAW形式をサポートします。
主な特長- 物理的な切片作製を行わない3Dデジタル病理により、組織構造を保持した正確な解析が可能
- 全FFPEブロックやマクロブロックなど大型標本の超高解像度撮像(報告では最大300 mmまで)
- DVREAL技術により仮想切片・仮想染色を実現し、遡及的および多面解析を可能にする
- リンパ管侵襲、タムルバッディング、血管構造など腫瘍形態の可視化を向上
- PatternQuantおよびNuclearQuantによるAI解析で自動パターン認識と定量測定を実施
- 複数サンプル同時走査を可能にするオプションのサンプルチェンジャーで高スループットに対応
- CT Controlおよび3DViewによるデジタル病理ワークフローへのシームレスな統合と標準データ形式のサポート
- クローズドで排出ゼロの設計により、標準的な実験室電源での運用が可能
従来の組織学との比較- 3D撮像:Pannoramic‑X — ボリューム全体の3D解析が可能; 従来の組織学 — 2Dスライスに限定
- 試料の完全性:Pannoramic‑X — 切片作製不要で試料は無傷; 従来 — 組織損失や切断によるアーティファクトが発生
- 仮想切片・染色:Pannoramic‑X — 遡及的解析が無制限に可能; 従来 — 切断後は不可逆
- サイズ制限:Pannoramic‑X — 最大300 mmまでスキャン(モードにより約150 mmとする報告もあり); 従来 — 薄切片に限定
- 腫瘍・バイオマーカー解析:Pannoramic‑X — 3D可視化とAI支援の定量化; 従来 — 2Dでの手動評価
用途とユースケースPannoramic‑Xは、がん研究、分子病理学、デジタル組織病理学、腫瘍学研究および医薬品開発向けに設計されています。古生物学、植物学、地質学、環境科学など、非破壊で高解像度の体積画像と定量解析を必要とする研究分野にも適用されます。
仕様 / 技術仕様- 商品名:Pannoramic‑X
- 撮像技術:DVREAL 3D Imagingを用いた軟X線マイクロCT
- ソフトウェア:CT Control、3DView、PatternQuant、NuclearQuant(AI解析)
- サンプル容量:報告値で最大300 mm(30 cm);一部モードでは約150 mmとする記載あり
- X線源:マイクロフォーカス70 kV、7 W(250 Wへのアップグレードあり)
- スキャン時間:解像度により概ね20分~数時間
- 運用モード:24時間×7日の連続運転に対応
- 複数サンプル搭載:同時走査用のオプションサンプルチェンジャーあり
- ワークステーション:データ取得用CPUと4Kモニター;再構成用CPUと4Kモニター
- データ出力:DICOM、MRXS、RAW
- 外形寸法(WxDxH):1790 x 929 x 1820 mm(モニターコンソール除く)
- 重量:1150 kg(推奨設置面積 2000 x 2800 mm;床荷重 <500 kg/m²)
- 放射線安全性:閉鎖式で排出ゼロの設計、特別な施設改修は不要
- 電源:標準的な実験室電源で動作