概要示差走査熱量測定(DSC)は、温度や時間に応じた物理的・化学的変化に伴うエンタルピー変化を定量化する標準的な熱分析法です。ガラス転移、融解、結晶化度、相転移、タンパク質の変性・分解、反応の解析、添加剤やプロセスの影響評価など、化学・製薬分野で広く利用されています。高速で感度の高い測定は、QCや材料特性評価に有用です。
課題DSC用クルーシブルの手作業による充填・閉鎖は時間を要し、エラーが発生しやすく、高度な技術を持つ人員を必要とします。試料量が少ないことや汚染リスクがばらつきを招き、スループットを低下させます。
ソリューション — FLEX SWILE DSC(SWILE技術)FLEX SWILE DSCは、Chemspeedのオーバーヘッド型重力計量分注ツールとオンデッキ分析天秤を組み合わせ、固体をクルーシブルへ1対1で自動的にグラビメトリックな「pick & decision dispense」で分注します。改良された4ニードルヘッドの液体ハンドリングツールが分注後に蓋を設置・押し込みクルーシブルを閉鎖し、閉鎖済みクルーシブルをDSCオートサンプラ用ラックへ搬送します。使い捨てガラストップ(SWINs)によりクロスコンタミネーションを防ぎ、径は用途に合わせて選択・調整可能です。傾斜/シェイクラックは粉末のほぐれとピックアップを支援します。
ワークフロー- ソースバイアルのバーコードを任意で読み取り
- 粉末をほぐすためにソースバイアルを傾斜/シェイクラックへ搬送
- 固体のグラビメトリック pick & decision dispense
- クルーシブル MTP をホルダへ移動
- クルーシブルに蓋を置く
- 蓋を押し込んでクルーシブルを閉鎖
- 閉鎖済みクルーシブルをDSCオートサンプララックへ搬送
- 次のサンプルに対して繰り返し
利点- ディシジョンディスペンスにより高精度・高再現性を実現
- 分注レンジ:数百μg〜約5 mg(典型)で約±10 μgの分解能(オンデッキ天秤オプション時)
- 使い捨てガラストップによりクロスコンタミネーション無し
- デッドボリューム無し、完全にイナーシャス(ガラス)
- 無人運転によりスループット向上
- 複数ワークフロー対応のロボットツール交換インターフェース
- 安全のための換気フードとトロリー(オプション)
- 試験室スペースを最適化するコンパクトな設置面積(約90 x 90 cm)
- バーコードリーダー、マルチグリッパー、追加ツールをサポート
- AUTOSUITE ソフトウェアによる実験設定・実行・基本データ処理、LIMS/ELN連携インターフェース
技術仕様 / スペック- モデル名:FLEX SWILE DSC
- 固体向け自動グラビメトリック「pick & decision dispense」
- 分注レンジ:数百μg〜約5 mg(典型)、約±10 μgの分解能(オンデッキ分析天秤オプション時)
- 用途に応じた複数径の使い捨てガラストップ(SWINs)、目標量へ調整可能
- 粉末のほぐしとピックアップ改善のための傾斜/シェイクラック
- 自動蓋配置とクルーシブル閉鎖のための改良型4ニードル液体ハンドリングツール
- 分注検証と判定ロジックのためのオンデッキ分析天秤
- 閉鎖済みクルーシブルをDSCオートサンプララックへ再フォーマットする機能(複数ラック種対応)
- バーコード読み取り、マルチグリッパー、追加ロボットツール統合のサポート
- オプションの換気フードとトロリー
- 設置面積約90 x 90 cm(3 x 3 ft)
- ソフトウェア:AUTOSUITE(実験設計、実行、基本データ解析);LIMS/ELN連携オプション