土壌、廃棄物、木材、油、石炭、コークスなど、有機物含有量が高い母材中の炭素(C)と硫黄(S)を安全かつ正確に、高い信頼性で分析するために、ELTRA社では赤外線検出機能を備えた燃焼法分析装置ELEMENTRAC CS-rをご用意しています。
最大4つのIRセルを搭載できるCS-rは非常に広い濃度レンジに対応します。セラミック管の水平抵抗炉を備えており、抵抗炉は600 °C~1550 °Cの温度範囲で作動します。
CS-r2分析計は、ASTM、DIN、EN、ISOといったすべての一般的な規格の要件、またはそれよりも厳しい要件を満たしています。
炭素と硫黄の高速同時測定
高重量サンプルの分析も可能
最適設計(低ブランクに対応)のサンプルポート
金材質のIRパスによる長寿命化
20 ppm~100%の広範な測定レンジ
ELEMENTRAC CS-rは酸素気流中でサンプルを燃焼させ、セル構成を選べるIRセル中の燃焼ガス、CO2、SO2、H2Oを測定して炭素と硫黄の元素を同定します。不均質なサンプルであっても最大500 mgまで測定でき、再現性に優れた測定結果が得られます。
高い燃焼温度と酸素気流をPC監視することでサンプルを完全に酸化し、セメントのような分析が難しいサンプルでも元素の検出が可能です。いずれの機器構成(炭素、硫黄、炭素・硫黄)をお選びの場合も、装置の操作は同じです。
サンプルIDがソフトウェアに入力され、重量が自動的に転送されます(ステップ2を参照)。
ELEMENTRAC CS-r: ステップ2:サンプル重量の測定と助燃剤の追加
ステップ2:サンプル重量の測定と助燃剤の追加
炭素・硫黄分析では、50mg~500mgのサンプル量が一般的です。サンプルは直接、キャリア(セラミック製またはインコネル製ボート)に載せ、助燃剤を加えずに分析します。
ELEMENTRAC CS-r: ステップ3:分析
ステップ3:分析
サンプルを炉の前に置き、ソフトウェアで測定を開始します。 続いてシャッターが開いたら、サンプルを炉に導入します。燃焼処理の間、ELEMENTSソフトウェアは継続的に測定値を記録します。必要に応じて測定時に炉を閉めることもできます。炉を閉めると再現性が向上します。
ELEMENTRAC CS-r: ステップ4:データの出力とエクスポート
ステップ4:データの出力とエクスポート
分析の開始から60秒~240秒後、炭素と硫黄の濃度測定結果が出ます。これをレポートまたはLIMSを介してエクスポートできます。選択した構成に応じて、それぞれのサンプルの炭素と硫黄の濃度が測定されます。