BioMajesty 6070 G は、反応液量の微量化と分注精度の確保を両立させ、信頼性の高いデータを継続して提供するために、検体前希釈を採用しています。例えば1μL以下の微量な元検体をサンプリングする場合、検体の粘性等による分注誤差が大きく、元検体を直接扱うかぎり充分な分注精度の保証は難しくなりますが、希釈を行い扱う検体量を増やすことで、この問題を解決しています。また、検体・試薬量の微量化は、装置の機構面からみると、吸引・吐出にかかる処理時間の短縮となり、BioMajesty 6070 G の2秒という短時間サイクル動作の実現につながっています。
優れたコストパフォーマンス、最少反応液量60μLでの分析
BioMajesty 6070 G の検体前希釈は標準で検体を5倍に希釈します。元検体30μLを希釈ピペットで吸引し、ピペット中の生理食塩水で専用の希釈ターンテーブルのセルに押し出し吐出、攪拌して150μLの希釈検体を作ります。これにより30μLの元検体から20項目以上の分析が可能になり、小児・新生児の検体検査、創薬実験用の小動物検体検査にも有効にお使いいただけます。
使いやすさとコンパクトフォルムの両立
オペレーション用PCを装置内部に組み込み、操作用ディスプレイを装置の上面中央に配置しました。検体や試薬セッティングしながらその場で画面操作が出来るよう、使いやすさの向上を図るとともに、省スペースを実現しました。メンテナンス性にも考慮し、ディスプレイは工具を使うことなく簡単にスライドできます。
検体間キャリーオーバー回避機能
検査データの信頼性向上のため2秒サイクルの高速分注機構に、検体間キャリーオーバーを低減させる機能を搭載し、ppbクラスの次検体汚染率を実現。多様な機器と連携する搬送ライン構築の際に抜群の効果を発揮します。
100種QC登録
精度管理登録数が100種となり、測定項目毎の複数ボトルの管理も可能です。もちろん従来機能である自動QC(26種)にも対応しています。