形態学的画像分析は、粒子特性評価を行うラボのツールキットに不可欠な技術になっています。 モフォロギ 4 は、完全に自動化された静的画像解析システムです。粒子材料の形態学的特性に関する完全で詳細な説明が提供されます。 モフォロギ 4-ID は単一の統合されたプラットフォームで同じ自動静的画像解析とラマン分光法を組み合わせて、混合物内に存在する化学種の成分固有の形態学的説明を提供します。
粒度分布測定(画像解析式粒子径(粒度)―形状分析)法とは?
ISOにも記載されており、確立した手法です。具体的には主に粒子の投影画像を撮像し、二値化処理等を経て粒子を数値化します。粒子径(粒度)のみならず、形状の情報も同時に取得可能な手法で、両者の関係性を考察できる手法です。主には、マニュアル顕微鏡法(主に走査型電子顕微鏡(SEM)や、光学顕微鏡)などが用いられています。
なぜ「全自動」である必要性があるのでしょうか?
粒子解析数
粒子のみではなく、材料一般の外観評価には走査型電子顕微鏡(SEM)や光学顕微鏡が用いられます。特に工業分野では、走査型電子顕微鏡(SEM)はナノメートルオーダーの構造を観察できるため、バルク材料の微細部の観察などに一般的に用いられており、その用途では最適なツールです。しかし、粒子特性から、バルクの粉体の特性を理解する目的においては、統計的な分布(ばらつき)を評価する必要があります。これは、粒子の大きさや形状には統計的なばらつきが存在するため、ただ1つの粒子を評価したのみでは全体の情報を表現できないことが考えられるためです。この点において、従来の手法、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)や光学顕微鏡での粒子評価を用いる場合、大量の粒子を処理するためには、単純に時間と手間がかかり、実用的ではありません。
画像処理の定義
解析粒子数以外の問題としては、ルール(定義)付けがあります。例えば、下の粒子をみて、細長いと答える人もいるでしょうし、異形だ、と答える人もいるでしょう。このような場合、自動化されていない従来手法(走査型電子顕微鏡(SEM)や光学顕微鏡)では、この判断は定性的になります。その定義を決めるためにも、自動化は重要な要素になります。
データの後処理解析
また、後工程で統計的な分布データをシームレスに出力する、そして、粒子特性値(平均、D50など)を素早く計算することも、実用的には重要です。一般的に従来の顕微鏡法(走査型電子顕微鏡(SEM)や光学顕微鏡)はスキャンして得られた複数フレームの写真画像を後工程で処理します。しかし、その作業は写真の選択から処理の決定まで、意外に煩雑な工程を含み、再現性なども低下する恐れがあります。対して、自動化された粒子径(粒度)―形状分析装置ではリアルタイムに画像処理を進めていきますので、再現性よく解析が可能です。