原材料の詳細な情報や特性を知ることは、とくに粉砕プラントのレイアウトを計画する際には重要です。原材料に起因するすべてのリスクを最小限にするためにも、原材料特性について広範囲の試験をする必要があります。 ボンドインデックステストを使うことで、粉砕特性と生産品質の仕様を正確に決定できます。それはボンドインデックステストにより鉱物試料の粉砕・摩耗時のふるまいを定量的に数値化することができるからです。これらの情報は必要となるボールミルのレイアウトや生産能力を決定するにあたって不可欠な情報といえます。
ボンドインデックステストを正確に行うためには、以下のように定められた調整済の試料を用いる必要があります。:
モジュール式ボールミル
鉱物を < 3.35 mm に粉砕し、ふるい分け
ボーリングコアを< 3.35 mm に粉砕し、ふるい分け
半割ボーリングコアを < 3.35 mm に粉砕し、ふるい分け
粉砕ボール装填数(ボンドインデックステスト用):
43 x 1.45インチ球
67 x 1.17インチ球
10 x 1インチ球
71 x 0.75インチ球
94 x 0.61インチ球
最適な粉砕ボールの数はこの合計285個ですが、ボールの直径は摩耗により変化します。そのため、ボールの総数は質量20.125グラムを確保するように随時調整する必要があります。またボンドインデックステスト用ボールミルの粉砕ジャーは 12インチ四方で角は丸みを帯びています。
モジュール式ロッドミル
鉱物を < 12.50 mm にまで粉砕し、ふるい分け
ボーリングコアをD < 12.50 mm にまで粉砕し、ふるい分け
半割ボーリングコアを< 12.50 mm にまで粉砕し、ふるい分け
粉砕ロッド装填数(ボンドインデックステスト用):
本数6本、直径1.25インチ 長さ21インチ
本数2本、直径1.75インチ 長さ21インチ
ボンドインデックステスト用のロッドミルの粉砕ジャーは大きさ12 x 24 インチの波形円形状をしています。
ボールミル・ロッドミルどちらに対しても、少なくとも15〜20キロのサンプル試料が粉砕挙動の十分な量の情報を取得するために必要となります。 ロッドミル作業指数(RWI)は粉砕粒度25 mm以下から2.1ミリまでの範囲で使用され、対して2.1 mm以下の100ミクロンまでの範囲にはボールミル作業指数(BWI)が使用されます。
粉砕条件の調整:
操作ディスプレイから回転カウンタ、回転速度、粉砕時間、などの各種パラメータが簡単に調整でき、また保存することも可能です。操作ディスプレイにはスタート・ストップボタンも備わっています。