概要THERYQはFLASHDEEP™を開発しています。本装置は超高エネルギー電子(VHEE)を用いる次世代のFLASH放射線治療装置で、従来療法に抵抗性のある腫瘍の治療を目的としています。本技術は線量率を高め、照射時間を数ミリ秒に短縮してFLASH効果を誘導し、正常組織の毒性低減と腫瘍制御の維持を目指します。
技術コンセプトFLASHDEEP™は100〜200 MeVのVHEEビームを供給するコンパクトな線形加速器を組み込み、低エネルギー電子より深部の標的治療を可能にします。設計は100ミリ秒未満での超高線量率達成を目指し、標準的な病院施設への適合性を保ちます。
VHEE‑FLASH技術の主な利点- 低エネルギー電子と比べて深達度が大きく、側方ビームエッジが鋭いため、深部腫瘍を精密にターゲティングできます。
- 線量分布の適合性は先進的な光子治療に匹敵する可能性があり、FLASH効果と組み合わせることで追加の治療利得が期待されます。
- 線形加速器の構成は非常にコンパクトで、陽子線治療施設に比べて小型かつコスト面で有利になる可能性があります。
- VHEEとFLASHの組み合わせにより、既存の手法では扱いにくい深部腫瘍の治療が可能になります。
期待される性能設計目標は、FLASH生物学的効果を発現させうる超高線量率での高適合VHEEビームの供給を含み、約20 cmまでの深さにある標的の治療を可能にしつつ正常組織の許容性を改善することです。
状態FLASHDEEP™は市販されておらず、臨床使用の承認を受けていません。本装置はデモンストレーションおよび研究目的のみを意図しており、医療用途に供する前に規制上の承認を完了する必要があります。
技術仕様- ビーム種別:超高エネルギー電子(VHEE)
- エネルギー範囲:約100〜200 MeV
- 標的到達深度:最大で約20 cm
- 線量率:FLASH効果を誘発することを目標とした100ミリ秒未満の超高線量率
- 加速器:病院への統合に適したコンパクトな線形加速器
- 治療目的:FLASH効果により腫瘍制御を維持しつつ正常組織の許容性を改善
- 規制状況:デモ/研究用装置;市販されておらず販売承認を得ていない