手動式滴定装置TUR-1は、ケルダール法によるタンパク質や窒素の分析の最終段階である滴定分析を行うための装置です。
滴定は、ビュレットに作業溶液(滴定液)を入れ、それを試験液に分割して投入し、マグネチックスターラーで攪拌して行います。滴定液の量は、ビュレットのバルブを開閉することで調整できます。滴定終点は、指示薬や物理化学的な方法で決定します。滴定用作動液の量は、被験物質1ml中に含まれる溶質の質量を決定します。
手動式滴定装置には、デジシステム社(台湾)製の実験用マグネチックスターラーDSMS-100が搭載されており、長期間の連続運転が可能です。撹拌された液体が入った容器内で撹拌棒を回転させ、その回転磁界により混合を行います。スターラーバーは、世界で最も耐薬品性の高い素材の一つであるポリテトラフルオロエチレンの強固なシェルで覆われています。スターラーは、磁場の強度がスターラーバーの領域でのみ最大となるように設計されており、数センチ離れた場所ではスターラーの磁場は実質的に認識されません。そのため、DSMS-100スターラーの近くには、高感度の分析機器であってもほとんど置くことができます。
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