暴走反応熱量計は、固体・液体化学物質、気液系、液液系、気固系、液固系混合物の熱分析に使用されます。さらに、バッチ反応およびセミバッチ反応のプロセスシミュレーション、火災暴露試験、緊急ベント評価、物性測定にも利用可能です。
先進的なARC®® 305は、エンジニアや研究者が潜在的危険性を特定し、プロセス最適化や熱安定性評価における重要課題へ対応することを支援します。
高汎用性ミニチュアリアクターとしても機能し、試料の攪拌、試料注入、ベント試験も実施可能です。
ARC®® 305は、従来型の10 mL球形容器に加え、低Phi条件試験向けの130 mL容器にも対応するよう設計されています。
高速追従性能
最大200 K/minの高速追従性能により、より信頼性の高いデータ取得と幅広い用途への対応を実現。
VariPhi技術
特許取得済みVariPhi技術により、小容量かつ安全な試料サイズでも低Phi試験が可能。
また、多彩な測定モードにより、発熱・吸熱遷移の両方を高精度に検出可能。
Proteus®® ソフトウェア
高機能なProteus®®ソフトウェアにより制御され、他のNETZSCH製熱分析装置との統一的な操作環境を提供。
暴走反応熱量測定は、この30年間にわたり、化学プロセス安全性評価の中核技術として用いられてきました。
これらの評価では、発生する熱量(熱力学的特性)だけでなく、その熱がどの速度で放出されるか(反応速度論的特性)を測定する必要があります。
こうした反応では、試料内部の圧力が大きく上昇する場合があります。さらに、温度上昇と圧力上昇が組み合わさることで、爆発に至る危険性もあります。
そのため、断熱熱量計(Adiabatic Calorimeter)は一般的な熱量計よりも、はるかに高い耐久性・堅牢性を備えた設計となっています。
測定原理
ARC® 305)は、温度と圧力を同時に測定します。
また、密閉加圧システムを採用しているため、異なるガス雰囲気がシステムの熱安定性に与える影響を評価することも可能です。
実験終了後には、生成した気体反応生成物を分析することで、反応メカニズムの特定および理解に役立てることができます。
1回の実験で、以下の評価に必要なデータを取得可能です。
熱危険性評価
圧力危険性評価
熱反応速度解析
ARC®® 305は、ユーザーの安全性を最優先に設計されています。
制御システムとは独立した複数の安全システムを備えており、万一メイン制御系が故障した場合でも、ユーザーを保護できる構成となっています。
また、ARC®® 305は完全コンピュータ制御による高度な自動化を実現しており、習得しやすく操作性に優れたグラフィカルインターフェースを採用しています。
さらに、本システムはクリーンでモダンな統合設計となっており、日常的に使用する機器へ容易にアクセスできるよう配慮されています。