医療関連のVRE感染を効果的に防止するには、アクティブサーベイランスプログラムを開始することが重要です。それによりタイムリーな感染制御介入を実行し、VREの蔓延を減らすことができます。セフィエドのXpert vanA/vanBは必要な時にすぐに実施できるオンデマンド検査で1時間以内に結果が得られるため、伝播のウインドウ期を日単位から分単位に短縮できます。迅速な感染制御介入はVRE伝播を防止し、患者ケアを改善し医療機関のコスト削減を実現します
VRE: 拡大する懸念
European Antimicrobial Resistance Surveillance Systemによれば、特にMRSAの感染率が高い国で、バンコマイシン耐性腸球菌(vancomycin-resistant enterococci ;VRE)の感染率が増大していると報告されています。バンコマイシン耐性のE. faecium分離率は、ギリシャで33%、アイルランドで33%、ポルトガルで29%、イギリスで21%およびドイツで15%でした。バンコマイシン耐性のE. faecalisの割合はギリシャで6%以上、ポルトガル、アイルランドおよびイギリスで2%でした。
推奨:
CDC, SHEAおよびWHOはVRE感染をどのように減少させるかについて、次のようなガイドラインを提示しました。
ハイリスク患者に対する多剤耐性菌を標的にした広範囲なサーベイランス
抗菌薬の適正使用
患者ケアにおける感染制御プリコーションの実施
医療従事者への教育と研修
環境の清浄化
必要に応じた除菌処理
迅速スクリーニングの医療上の有用性
VRE非保菌者と保菌者を迅速に同定する
防護的予防策の迅速な実施
早期同定による患者の病床管理の改善