クリプトコッカス症は、特にクリプトコッカス・ネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans)によって引き起こされる、亜急性または慢性の真菌感染症である。墨汁製剤の目的は、C. neoformansの大きな莢膜を描出することである。
原理
細菌細胞の周囲にはムコ多糖類の莢膜が存在するため、莢膜の存在は墨汁湿潤マウント標本で確認できる。クリプトコッカス・ネオフォルマンスのカプセルは墨汁の粒子と置換し、菌体の周囲に明瞭な後光として現れる。
方法
1.接種用ループで2~3ループの培養液(または生理的食塩水1滴に懸濁した数個の固形培養液)をスライド上に移し、墨汁1滴と混ぜる。
2.ピンセットで培養物の上にカバースリップを置く。この時、カバースリップの片側が培養液に触れるようにし、気泡が入らないようにゆっくりと置く。
3.低倍率でカプセルのある細胞を確認し、高倍率で確認する。
注意
培養濃度の管理:培養濃度が高すぎると、菌が積み重なって観察しにくくなる。培養濃度が低すぎる場合は、時間をかけて探す。カバースリップを貼る際のコンタミネーションを避けるため、培養液は多すぎないこと。
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