CellAmp Whole Transcriptome Amplification Kit (Real Time), Ver.2は、細胞からリアルタイムPCRで解析可能なcDNAを得ることを可能にするキットです。従来の技術では、微量の核酸を扱う場合、精製工程での産物の損失がしばしば問題となります。本キットでは、RNAやcDNAの精製工程を必要としないため、良好な収量を確保することができます。
手順としては、まず細胞を溶解し、dTアダプタープライマー(RT dT Primer 2)を用いて逆転写反応を行い、mRNAからcDNAを合成する。次に、Terminal deoxynucleotidyl transferase (TdT) を用いて、合成された cDNA に dA tail を付加する。このようにして得られた3' dA tailを持つcDNA産物は、PCRの直接鋳型として使用されるため、必要な増幅サイクルが少なくて済む。
細胞からcDNAへの移行だけでなく、微量なRNAからcDNAを増幅する場合にも使用できる。
CellAmp Whole Transcriptome Amplification Kit (Real Time), Ver.2は、exonuclease I処理工程を追加することにより、非特異的プライマー由来の増幅を抑制し、低発現遺伝子の収量を増加させることができる。
細胞からcDNAへ。RT-PCR用CellAmp全トランスクリプトームアンプリフィケーションキット
CellAmp Whole Transcriptome Amplification Kit (Real Time), Ver.2により、細胞からリアルタイムPCRで解析可能なcDNAまで増幅することができます。
---