Thyroxine(T4)はTriiodothyronine(T3)とともに甲状腺で作られる2大ホルモンの1つで、甲状腺機能亢進症と甲状腺機能低下症を判断するための診断マーカーとなっています。甲状腺ホルモンの血中濃度が高くなると、視床下部から分泌されるチロトロピン放出ホルモンやTRHによって下垂体が刺激され、甲状腺刺激ホルモンが合成・分泌されます。この分泌されたTSHは、甲状腺を刺激して、甲状腺ホルモンT3とT4を合成・分泌させます。この分泌されたT4は、血液中のタンパク質に結合したT4と、結合していないフリーのT4とに分かれて循環しています。血中にあるT4のほとんどはタンパク質と結合しており、総T4はタンパク質の濃度や結合力に影響を受けます。一方、血液中から遊離しているFree T4は、タンパク質の影響を受けません。甲状腺ホルモンの場合、タンパク質と結合していると甲状腺ホルモンとして機能しないので、最終的にはFree T3やFree T4に変化させる必要がありますが、妊娠やストレス、ホルモンバランスの乱れなどで変化しないこともあります。一方、タンパク質と結合していないFree T4は、血液中で直接作用することができるという特徴があります。
仕様
測定範囲:0.10~8.00 ng/dL
基準範囲 - 0.8~1.9 ng/dL
サンプルタイプ - 血清/血漿
サンプル量 - 100 μL
ローディングボリューム - 100 μL
保存条件 - カートリッジ: 2-30 ℃
検出バッファー2-8 ℃
シェルフライフ - 24ヶ月
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